Naturing Thailand

 タイと仕事で関わりを持って25年以上が過ぎました。 昨年、病のため2度目の駐在からやむなく帰国。 また、タイに行きたいと思っています。 はじめはタイで遺跡や仏像を中心に撮っていましたが、いつのまにか蝶や動植物が主になってしまいました・・・

February 2011

ワット・プー その8 - 山腹部(3)‐本殿(2)本殿のリンテル他 - 南ラオス その15

 ちょっと、日が空いてしまいましたが、ワット・プーの本殿の続きです。
 あと3日で、南ラオス、ワット・プーの紹介も終わりです。
 もう少しお付き合いください。

 本殿の東面の三つの入り口や南北の入り口の上の破風の下には様々な神を描いた精巧なリンテルがいくつも残っていました。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 東面の入り口内部の様子です。
 10~11世紀に増築された部分は石組も比較的ちゃんと残っており、特に精巧な装飾が石に刻まれたリンテルはいくつかのテーマの異なるものを見ることができます。
 奥の主祠堂だったところに18世紀以降安置されたラオス仏が一部見えます。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 アイラーヴァタに乗るインドラ神です。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 カンサ王を引き裂くクリシュナ。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 再度、アイラーヴァタに乗るインドラ神。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 中間部の南北神殿で何度も見た、カーラに乗る神のテーマ。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 こちらも、カーラに乗る神。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 これもカーラに乗る神。
 

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 東面北側入り口の上のリンテルと破風。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 ガルーダに乗るヴィシュヌ。

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<11/01/29撮影 ワット・プー COOLPIX P7000>
 その上の破風は、魔王ラーヴァナからシーターを助けるハヌマーン。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 門柱の装飾もきちんとしていました。



タイワンアオバセセリ ‐ アオバセセリ亜科その10

 まずは先週末のぺブリ県のカワセミです。

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<11/02/19撮影 ぺブリ県 D3S-DX VR 70-200mmF/2.8G ×1.7>

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<11/02/19撮影 ぺブリ県 D3S-DX VR 70-200mmF/2.8G ×1.7>

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<11/02/19撮影 ぺブリ県 D3S-DX VR 70-200mmF/2.8G ×1.7>
 昨年末から、このぺブリ県の国立公園の入り口ゲートを入ってすぐの貯水池で行くたびに姿を見せてくれたカワセミですが、今月初めまではいつも単独でした。
 この時も、そうかなと思ったのですが何となくキョロキョロして落ち着きません。
 番になっていました。

 さて本題です。
 今日は、
タイワンアオバセセリ(Badamia exclamationis, CN:The Brown Awl)
です。

 ぺブリ県の山岳地帯の国立公園の寒季の間はゾウの塩なめ場になっているところとサラブリ県の滝のある国立公園で撮影しました。

 結構すばしっこく動くやや大型のセセリチョウです。
 他のアオバセセリの仲間と比べ、翅が細長く、吸水に停まったときなどは精悍な感じがします。
 色は地味ですね。
 一方、葉裏などに停まることも結構ありますが、その時はそんな感じはしません、というよりいつもピント外ればかりで、今日の写真はまだこれでもまともなほうです。

 目の周りが白くなっており、おでこと銅の背側にはっきりした白い横線が入ります。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐タイワンアオバセセリ でご確認ください。

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<10/05/02ぺブリ県 D300 VR 300mmF/2.8G ×1.7>

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<10/05/02ぺブリ県 D300 VR 300mmF/2.8G ×1.7>

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<10/05/02ぺブリ県 D300 VR 300mmF/2.8G ×1.7>

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<10/05/28 サラブリ県 D300 VR 70-200mmF/2.8G ×1.7>

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<10/09/26 サラブリ県 D300 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

タイワンビロウドセセリ その2 - アオバセセリ亜科 その9

 昨日、読売新聞衛星版やタイの新聞のクリップ情報を読んでいたら気になる記事が二つありました。

1.「タイ内務省は22日、18県の155郡1,035村に干ばつ警報を発令しました。
 中部ではサラブリ県など3県で警報が発令されました。」


 昨年の3~5月も中部から北部、東北部は数十年ぶりというひどい干ばつで、田植えの時期を遅らせてほしいという要望を農家に対して政府が出していました。 そしてその後10月に大洪水。 今年は同じパターンはやめてほしいですね。
 そういえば、昨年はサラブリ県の国立公園もカオヤイ国立公園も4、5月は蝶にほとんど会えませんでした。

2.「【タイ】18日夜、バンコクの西南約250キロのペチャブリ県の国立公園で森林保護官10人が密猟者4人と銃撃を交わし、1人を射殺し、ショットガンなどを押収した。3人は逃走した。密猟者の宿営した場所にはサルなどの骨が散乱していた。この国立公園にはゾウが生息しており、当局は密猟者が象牙を狙っていたとみている。タイ字紙タイラットなどが報じた。」

 この公園とは、昨日今日の記事のセセリチョウを撮影した公園で、今年もすでに6回も行っています。一度は来タイ中の次女とも行きました。

 どちらの記事も、さあいよいよこれから蝶の季節だと思っていたの気になりますね。
-----------------------------------------------------------------  さて本題です。
 今日は、
タイワンビロウドセセリ(Hasora taminatus malayana=H. taminatus bhavara,CN:The White-banded Aw)
です。

 もう少し色濃く紫が乗って、おでこに緑色が見えれば間違いないのですが、もしかしたらオキナワビロウドセセリ(H. chromus)か、ネッタイシロオビビロウドセセリ(H. vitta)の前翅の白点無しかもしれません。
 Hasora属の白帯のあるタイプの同定は難しいですね。
 色が濃くなったり薄くなったり、白点が消えてみたりの個体差、光の加減など難しいです。

 昨年6月、saronisウラギンシジミがベンチを舐めたり、私の腕に停まったりと遊んでくれたぺブリ県の山岳地帯の国立公園のゲートからすぐの貯水池の脇の休憩所で撮影しました。
 この貯水池、6月にウラギンシジミを撮影した時は、干上がってて草むらになっていましたが、雨季の間の水が貯まって公園の雨季封鎖明けに初めて行った11月のこの日は観座右が満々となっていましたし、最近はヤマショウビンカワセミがやって来ています。

 だいたいこの公園に行くときはゲート(蝶の集団吸水などを撮影するクリークまではゲートから15~18Km)に朝8時前後に着くようにしています。
 6月にウラギンシジミと遊んでからは、朝公園ゲートを入ったら必ずこの休憩所で車を止めて一服。
 カオヤイ国立公園の滝の休憩所でトビイロセセリやビロウドセセリに出会ったときと同じように、ここでもこの子が茶色のコンクリートのベンチを舐めていました。
 この子ははっきりと分かる吸い戻し行動をしていました。
 トビイロセセリやビロウドセセリは早朝の茶色や焦げ茶色に塗られた人工物が探すポイントですね。

 ところで、この子を同定しようと図鑑やネット検索していて気付いたのですが、下にリストアップしたHasora属のうち昨年の1月8日にUPした記事の個体をH. vitta(ネッタイシロオビビロウドセセリ)としていましたが、Hasora proxissima siamica(サイアムビロウドセセリ)の間違いのようです。 訂正しました。

過去のHasora属の記事
 ・Hasora proxissima siamica(H. vittaから訂正)
 ・テツイロビロウドセセリ(H. badra)
 ・キオビビロウドセセリ(H. schoenherr)
 ・オキナワビロウドセセリ(H. chromus)
 ・タイワンビロウドセセリ(H. taminatus)

 今日の写真のExif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐タイワンビロウドセセリ その2 でご確認ください。

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<10/11/06撮影 ぺブリ県 COOLPIX P7000>
 6月にはsaronisウラギンシジミやウスイロネッタイヒョウモンが舐めていた休憩所のベンチです。
 その時は、奥の貯水池は干上がったままで草地になっていました。

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<10/11/06撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
 典型的なセセリチョウの吸い戻しの前の姿勢です。
 お尻から水を垂らしています。 

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<10/11/06撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<10/11/06撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
 この水は自分で出したものです。
 直接太陽光が当たっているわけではないのにちゃんと基部側が青緑色に光っています。
 脚、うなじの毛も薄く青緑色になっています。
 やはり、H. taminatus だと思います。

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<10/11/06撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<10/11/06撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

 この後の2枚はCOOLPIX P7000で撮影した写真です。
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<10/11/06撮影 ぺブリ県 COOLPIX P7000>
 解像度は高いのですが、特に直接太陽光が当たっているので色合いがD700とは同じとはいきません。
 まだP7000の設定あるいは現像設定がいま一ちゃんとできていないですね。

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<10/11/06撮影 ぺブリ県 COOLPIX P7000>

シロオビトビイロセセリ その2 - アオバセセリ亜科 その8

 ワット・プーの記事はまた来週にさせていただいて、3日間蝶の記事です。

 今日は、
シロオビトビイロセセリ(Bibasis sena sena,CN:The Orange-tailed Awl )
です。

 表題はその2ですが、3度目の登場です。

 日本にもいるキバネセセリ(Bibasis aquilina)と同じBibasis属ですが、色合いは全く違います。
 英名にOrange-tailedとあるように最大の特徴は後翅外縁下部から肛角にかけての翅の周囲に細かく並んだ鮮やかなオレンジ色の毛です。
 前翅前縁と脚と脚に生えた毛、口吻なども鮮やかなオレンジ色に染まっています。
 お尻の先もオレンジですね。
 紫がかったさび色の翅に走る太めの白帯も目立ちます。
 こういった特徴で、似た子の多い熱帯のキバネセセリ、アオバセセリの仲間の中では貴重な名前がすぐ分かるセセリです。
  
 明け方や暗い川縁で合うことの多いBurara属やHasora属の仲間と異なり、今日の写真のように昼間の日の当たるところでも見かけることが結構あります。
 今日の写真は、いつものぺブリ県の山岳地帯の国立公園のゲートから8Km地点まで続く舗装道路の途中で撮影しました。
 ちょっとバッチイですが、獣糞で吸汁していました。

過去のシロオビトビイロセセリの記事
 ・セナキバネセセリ - セセリチョウ科その2
 ・シロオビトビイロセセリ - セセリチョウ科その5

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐シロオビトビイロセセリその2 でご確認ください。
 
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<10/11/20撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<10/11/20撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<10/11/20撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<10/11/20撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<10/11/20撮影 ぺブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

ワット・プー その7 - 山腹部(2)‐本殿(1)門衛神と天女像 - 南ラオス その14

 いよいよ本殿です。
 本殿の石積みの造営は10~11世紀前半とされていますが、奥の主祠堂はもともとあった煉瓦積みの四角な建物を増改築して作られています(今日の写真2、3枚目、本堂後方の北西部分を撮影した写真を見るとよく分かります)。
 この煉瓦造りの部分は7、8世紀の作のようです。
 主祠堂には今は、近世の作と思われるラオス仏が置かれていました。 

 本堂は参道方面の東に向いて三つの入り口があり、左右の入り口外側の東面には門衛神、この入り口側面の南北面にはデヴァダーのレリーフが刻まれていました。

 特に北面のデヴァダーのドングリまなこと厚い唇は妙に親近感があって好ましく思いました。
 この、目や唇を線刻で縁取る手法は、バンテアイ・スレイで始まったそうですが、こちらはその7、80年後の作で、すでに使いなれた手法で刻まれており、妙に丹念に線刻してあるバンテアイ・スレイより見た目が柔らかく、愛らしく見えるのはレヌカーさんの解説の通りでした。

 明日からまた蝶です。
 ワット・プーの本殿の続きはまた来週。 

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 本殿を南東から撮影した写真です。
 東面に三つの入り口、南北面にそれぞれ一つずつ入り口があります。
 全体の石組の造営は10~11世紀前半とされています。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 本殿北面入り口より後ろの部分を北西から撮影した写真です。
 この主祠堂の部分は、もともとの煉瓦造りの建物に石積みの増改築を施したような作りになっています。
 煉瓦造りの部分は7、8世紀に建てられたもののようです。
 主祠堂には今はラオス仏が安置されています。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 煉瓦積みの様子が良く分かります。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 東面の南側の門衛神像です。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 東面の南側の門衛神が彫られた柱の南面のデヴァダー像です。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 こちらは、東面の北側入り口の門衛神像。
 
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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 南側入り口の柱に刻まれた門衛神やデヴァダーの顔と異なり、丸い目と厚い唇をしています。
 この門衛神の北側面にあるデヴァダー像も同じような特徴を持っています。
 口髭もはっきり分かります。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 東面北側入り口の門衛神の刻まれた柱の北面のデヴァダーです。

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<11/01/29撮影 ワット・プー D700 VR 16-35mm F/4G>
 丸い大きな目と厚い唇が愛らしく見えます。

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