Naturing Thailand

 タイと仕事で関わりを持って25年以上が過ぎました。 昨年、病のため2度目の駐在からやむなく帰国。 また、タイに行きたいと思っています。 はじめはタイで遺跡や仏像を中心に撮っていましたが、いつのまにか蝶や動植物が主になってしまいました・・・

April 2010

真夏のタイの蝶の集団吸水(4月その1)‐蝶の集団吸水2010(その4)

 タイは現在、仏暦を採用しており今年はタイ仏暦2553年になります。
 曜日や月日は世界と同じく太陽暦を採用していますが、季節は、
 ・暑季(ナー・ローン) 3~5月
 ・雨季(ナー・フォン) 6~10月
 ・寒季(ナー・ナーウ) 11~2月
の3季になっています。
 この季節に合わせて仏像の着衣などの交換も行なわれ、有名なエメラルド寺院(ワット・プラシーラッタナーサーサダーラーム)のエメラルド仏(プラ・プッタマハーマニーラッタナパティマーコーンケーオモーラコット)も年に3回衣替えが行なわれていますね。
 
 暑季には、タイの人たちにとって最も重要な年間行事の水掛祭り(ソンクラン:これは仏教ではなくてインド占星術に従った、タイの旧暦の正月といわれるマハー・ソンクランのお祝いですね。)が4月の中旬にあります。
 特に地方からバンコクに働きに出ている人たちは、たくさんのお土産を持って地方の家族のところに帰省します。
 今年は、反政府団体によりバンコク中心部が占拠され、水掛祭りに水が差される結果となってしまいました。

 例年、このソンクランの時がタイで最も暑く、ソンクランを過ぎるとタイ中部でも何度かまとまった雨が降って長い乾期が終わり、野も山も生き生きとしてくるのですが、今年はその雨も少ないですね。
 まだ、カオヤイなどの東部森林地帯は乾ききったままですね。
 一方、熱帯モンスーン気候に切り替わるペブリ県など、ビルマとの国境の山地に連なる地域の山岳地帯はよくスコールが降るようになって来ました。
 
 ペブリ県の山岳地帯では3月からすでに蝶が増えてきていましたが、一雨、二雨と降ってはさらに増え、このところは爆発的に増えてきました。

 特に4月は、赤道と北回帰線の中間にあるタイでは、太陽が真東から昇って昼に真上になり、真西へ沈む時期です。
道路を小川が東西に横切るところは、開けているので岸辺に一日中太陽の光が当ります、明日詳しく説明しますが、小川が道路を3回横切る中で一番上流の部分が丁度小川が東西に流れ、特に陽が射す時間が長い西側にびっくりするような数の蝶が集まっていました。
 
 今日、明日はこのペブリ県の山岳地帯の国立公園の真夏の蝶の集団吸水(4月編)をお送りします。
  
 今日はまず、雨が降り始める直前の時期の集団吸水です。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐真夏のタイの蝶の集団吸水(4月)でご確認ください。

 まずは、3月の集団吸水でも紹介した乾期でも乾上らない池の岸辺です。
 ゾウもこの時期この池まで来ているんですね。
 3月には見られなかった新鮮な糞が岸辺に見られました。
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<10/04/10撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
 水際にあるゾウの新鮮な糞は、蝶の集団吸水の場になっていました。
 この糞には、シロオビアゲハとPitmaniネッタイモンキアゲハの混合吸水集団ができていました。
 一番手前の右向きの2頭がシロオビアゲハ、右端の2頭がネッタイモンキアゲハです。
 この良く似た2種類、これ以外に見分けがつくでしょうか?

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<10/04/10撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
 黒服の集団から一転、この糞には明るい色の蝶達が集まっていました。
 翅を閉じた蝶がどちらを向いていても、その影はその蝶が向いた方向に平行な短い直線になっているのがお分かりでしょうか。
 この時期の昼前後は、タイでは太陽がほとんど真上にあるので影が足元にしかできません。

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<10/04/10撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
 3月の吸水集団の主役、アリステウスオナガタイマイやマダラタイマイはごく少数派になってしまいました。
 4月は日光を好むシロチョウの仲間が主役です。
 ここには、メスシロキチョウ、ウスキシロチョウの無紋型のオスが集まっていました。

 ここからは、公園内の未舗装道路を横切っている小川の岸辺です。
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<10/04/14撮影 ペブリ県 EX-FH25 >
 4月14日は、この半年間で最も小川の水が少なくなっていました。
 ただ、カオヤイやサラブリなど東部森林地帯では2、3月に水が涸れてしまった小川がたくさんありましたが、このプランブリ川の源流に当る小川は、水は減っても涸れませんでしたね。

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<10/04/14撮影 ペブリ県 D300 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G ×1.5>
 この小川は、未舗装道路と3度交差しますが、その一番上流側(第3クリーク)の南西の岸と中洲には、何百頭という数のフチグロヒョウモンだけの吸水集団が何箇所もできていました。

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<10/04/14撮影 ペブリ県 D300 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G ×1.5>
 他の種類の蝶が全く混じっていませんね。

タイワンキマダラ ‐ ホソチョウ、ハレギチョウの仲間 その12

 昨日夕方、三日間のシンガポール出張から帰ってきましたが、空港からモーターウェー高速を通って市内に入ろうとしたところ、アウターリング高速(首都圏外環状線)とのジャンクションから大渋滞で車が全く動かなくなってしまいました。
 ドンムアン空港近辺の軍側に死者の出た反政府デモ隊との衝突の影響によるトールウェイの全面封鎖と、突風で倒れた看板によるチェーンワッタナ高速の不通が重なってしまったんですね。
 相変わらず、マンションはバリケードの中になってしまったので、途中からマンションまでは歩いて帰らざるを得ませんでした。 

 今月30日には、今タイ陸軍の前面に出ている徴兵兵士の2年の年季が明けてしまいます。
 その後は徴兵新兵に替わるので、軍がきちんと行動できそうなのは今日と明日ですね。

 今、この記事は昨日夜に書いていますので、UPされた今時点で何か進展はあったのでしょうか?

 さて今日は、
タイワンキマダラ(Cupha erymanthis erymanthis)

 昨日のオナガタテハに一見似ていますが、特徴は前翅がやや丸いのと、前翅表面にクリーム色の太い帯が入るところです。
 大きさはオナガタテハよりやや大きいといったところです。
 日の良く当たるところで翅を開いたり閉じたりしているところをよく見かけます。
 落ち着きが無く、あまり一っ所に停まっていませんでした。
 
 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐タイワンキマダラでご確認ください。

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<10/03/28撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<10/03/28撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<10/03/28撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<10/03/28撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

オナガタテハ ‐ ホソチョウ、ハレギチョウの仲間 その11

 今日は
オナガタテハ(Vagrans egista sinha)
です。

 オナガといっても、突起程度の小さな尾ですね。
 大きさは先日紹介のウラベニヒョウモン程度の大きさで小さなタテハの一つですね。
 特徴は緑の目と翅の裏面の模様です。
 翅の裏面の模様は、白、黄、茶、黒の4色からできていますが、微妙な濃淡と入組んだ紋でなかなかきれいです。
 表面はありふれた豹紋柄ですね。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐オナガタテハでご確認ください。

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
翅の裏面は微妙な濃淡と入組んだ紋でなかなっきれいです。
オナガといっても突起程度の小さな尾です。

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
黄緑色の目が特徴です。

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>

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<10/01/04撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

ウスイロネッタイヒョウモンその2 ‐ ホソチョウ、ハレギチョウの仲間 その10

今日は、
ウスイロネッタイヒョウモン(Cirrochroa tyche mithila)です。

 以前紹介した記事は吸水写真でしたが、今日は吸汗写真です。
 私の毛むくじゃらの手が写っていますが、我慢してご覧ください。

 カオヤイ国立公園で撮影していると、チャイロフタオチョウの仲間、イチモンジやイワサキコノハ、シジミチョウなどが汗を吸うために腕や手に停まります。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐ウスイロネッタイヒョウモンでご確認ください。

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<10/03/20撮影 カオヤイNP EX-FH25>

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<10/03/20撮影 カオヤイNP EX-FH25>

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<10/03/20撮影 カオヤイNP EX-FH25>

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<10/03/20撮影 カオヤイNP EX-FH25>

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<10/03/20撮影 カオヤイNP EX-FH25>


 

シリアカビロードタテハ ‐ ホソチョウ、ハレギチョウの仲間 その9

 今日は、
シリアカビロードタテハ(Terinos clarissa falcata)
です。

 ビロードタテハの仲間(Terinos)はすでに、
ビロードムラサキタテハ(Terinos terpander)
ビロードタテハ(Terinos atlita miletum)
の2種を紹介しました。
 タイに居るビロードタテハの仲間(Terinos)は、この3種とその亜種のようです。

 ペブリ県の山岳地帯の国立公園を流れる小川の岸辺で、スコールが上がった直後のまだ薄暗い時に吸水に現れました。
 午後1時といっても、常緑樹林の間を流れる小川、スコールが上がった直後では暗くてその上歩き回って思い出したように翅を広げては閉じるので自然光ではSSが足りなくてブレ無しでなかなか撮れず、ストロボ撮影になりました。
 
 前2種と比べ、翅の表面の色は青みが強く、紫色というより青に見えました。
 自然光でもストロボ発光でも同じように青色が強いですね。
 翅の裏面は前2種より赤みがかっていました。
 翅表面のビロード状の部分は前2種と同じく光の加減で黒やベージュに見えました。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐シリアカビロードタテハでご確認ください。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
 翅の表は鮮やかな青色です。
 濃い紫色が基調の前2種とは色合いが異なります。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
 この角度ですと翅の表のビロード状部分は黒く見えます。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
 翅の裏面は前2種よりやや赤みが強くなっています。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
翅の表の青色とビロード状部分の色合いは見る角度によって微妙に変わります。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8 外部ストロボ>

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G 外部ストロボ>
 裏面の模様は、terpanderとatlitaを足して2で割ったような模様です。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 >
 自然光ではSSが遅くなってボヤッとした写真しか撮れませんでしたが、翅の表面の鮮やかな青は変わりません。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 >
 自然光でも角度によって、青く輝く部分と黒いビロード状部分が鮮明に分かれて見えます。
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