Naturing Thailand

 タイと仕事で関わりを持って25年以上が過ぎました。 昨年、病のため2度目の駐在からやむなく帰国。 また、タイに行きたいと思っています。 はじめはタイで遺跡や仏像を中心に撮っていましたが、いつのまにか蝶や動植物が主になってしまいました・・・

December 2009

キベリアゲハ - アゲハチョウ科その19

今年の最後は
キベリアゲハ(Papilio clytia clytia)
の♂です。

マダラチョウに擬態していると言われるマネシアゲハの仲間です。
Papilioとして扱われる場合もあるようです。

でも、どのマダラチョウに比べてもこっちのほうがはるかに綺麗だと思うのは私だけでしょうか。
黒く見えて光の加減で青い幻光が現れるところなんか、ルリマダラにも似ていますね。

初めて見たときは、なんともいえない美しさにびっくりしました。

ただ、♂も♀もマハデヴァオナシモンキアゲハにそっくりな形態をしているものも居るようです。

この♂のキベリアゲハ型を撮影できたのはラッキーでした。
あまり個体数も多くないようで、カオヤイでも他の国立公園でも吸水ポイント以外でまだ見たことがありません。

Exif情報の詳細が必要な方はフォト蔵-キベリアゲハ2009でご覧ください。

5b7f973b.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
奥の茶色い部分は、茶色い岩の上を流れるラムタコーン川。
ここは、川の上に出た岩の上。
名前の由来になっている『黄縁』が後翅裏面にはっきり分かります。

94866a25.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>

3e1b53e1.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
後翅裏面の黒と黄色のコントラストがとっても綺麗です。

c647c368.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
川の水の流れがはっきり分かりますね。

5633f6de.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
特に前翅の模様はアサギマダラに仲間にそっくりですね。

4a268402.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
光の加減によって表面の黒色部分に青色が乗って、更に綺麗になります。
『真似し』の名前は美しさだけに限ればかわいそうですね。

826dddfd.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>

今年、私の拙い写真の数々ご覧頂きまして、大変ありがとうございました。

蝶のポンピング2009年

今年もたくさんの蝶の吸水を見たし撮影もしました。
当然、その中にはポンピングをしている蝶もありました。

今日は今年撮影した蝶の中から、吸水中にポンピングをしていた蝶を紹介します。

当然、水や濡れた土、砂から吸水する蝶がポンピングをします。
なかでもアゲハチョウ、シジミチョウのポンピングは良く見かけます。
あとは一部のタテハチョウですね。

私の観察経験が少ないからかもしれませんが、シロチョウの仲間、マダラチョウの仲間ではポンピングを見た記憶がありません。

アゲハチョウの中でもアオスジアゲハの仲間であるGraphium族が、水鉄砲のように飛ばします。
その他のアゲハは水滴を落とす程度のものが多いです。
その他のチョウでもGraphium族のように勢い良く飛ばすのは見たことが無いですね。

まずはミカドアゲハの勢いの良いところ。
アオスジアゲハと並んで飛ばしっこをしているんでしょうか。
アオスジアゲハの仲間はこういった水のあるところやはっきり濡れているのが分かるところでの吸水が多いですね。
3c927c90.jpg
<09/08/15撮影 カオヤイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

同じ個体です。
今度はアオスジアゲハとお見合いしながら飛ばしています。
9934ac82.jpg
<09/08/15撮影 カオヤイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

ポンピングというと良く名前があがるのが、このスソビキアゲハです。
ちょっと見づらいですが、写真をクリックして拡大してご覧ください。
勢い良く飛ばしています。
8726d2c5.jpg
<09/10/31撮影 カオヤイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

キベリアゲハです。
濡れたところで吸水するアゲハでも、Graphium族以外はだいたいこんな感じです。
5dc8dac3.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>

ロクスサカハチシジミです。
シジミチョウの仲間もよくポンピングしますが、水滴を下に落とすだけです。
a0998f31.jpg
<09/06/05撮影 プラプッタチャーイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

ヒメウラナミシジミでしょうか。
やはり水滴を落とすだけですね。
8185d891.jpg
<09/08/01撮影 プラプッタチャーイNP D700 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G×1.4 >

ナミモンイシガケチョウの雨季型です。
タテハチョウの中ではイシガケチョウの仲間が一番、濡れたところや水が好きですね。
イシガケチョウの仲間以外のタテハがポンピングするのは滅多に見ません。
95464179.jpg
<09/12/19撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
左がナミモンイシガケチョウの乾季型、右がテミレイシガケチョウ、右上がまたナミモンイシガケチョウの乾季型。

Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵-蝶のポンピング2009でご覧ください。

ちょっと蝶にいたずら

昨日の、ルリマダラが吸水していた場所のすぐ脇で、 パリサティスチビコムラサキ(Rohana parisatis)の♂が吸水していました。

初めは、木の枝が少し被って、木漏れ日になるところで翅を開いて吸水して(舐めて)いました。

そのうち、ルリマダラのすぐ脇の日向に移動してきました。
今度は翅を閉じてしまいました。

以前、確か海野和男さんの著書で読んだ日向で開翅中のタテハを手をかざして日影を作ることで開かせると言うのをやってみました。

うまくいって、チビコムラサキは見事開翅しました。

つまり、ルリマダラもこのチビコムラサキも岩をただ舐めるだけではなく、太陽光のエネルギーも体と翅に受けると言う行為をしていたんですね。
そのため、日影になると翅を開いてより広い面積と効率の良い角度でエネルギーを受けやすくするということをするんですね。

日陰でもかまわず、吸水、ポンピングをするアゲハとは吸水の目的がちょっと違うようです。
また、いつもは吸蜜中も吸水中も翅を開かないシロチョウ類が、寒季になると朝方草木の葉に停まって翅を全開するのも同じ理由ですね。

b2380e3f.jpg
右上の方に枝影が見えます。
この写真撮影のときは、チビコムラサキにも直接日が当っていますが、周辺は基本的に木漏れ日です。

fcd88325.jpg
ルリマダラの脇の直射日光下に移動したら翅を閉じてしまいました。

4edf3d5c.jpg
手をかざして見たら、みごと翅を開いてくれました。

蝶の集団吸水2009その4

集団吸水を3回に分けてと書きましたが、昨日面白い吸水集団を撮影できたので、続けてもう一回我慢してください。

今年のタイの年末は例年以上に気温が高く、先週からはもう早くも寒季が終わって、暑季に入り始めたかと思うような暑さが続いています。
今日取引先の方から、例年盛況の寒季恒例の屋外ビアガーデンが、暑さでお客がさっぱりだと聞きました。
タイでは寒季に入ると気温が下がり、屋外でもみんなでビールが飲める程の涼しさになると言うことで日本とはだいぶ屋外ビアガーデンの意味が違います。
いつもはタイの皆さんはクーラーの効いた部屋でビールを飲んでいるんですね。

余談はさておき、この1週間バンコクは最低気温25~26℃、最高気温33~34℃という日が続いています。
今年も11月末から12月始めは30℃を下回る涼しい日が続いていたのですが、先週は熱暑のX'masでした。

昨日、カオヤイに行ってきましたが、今月前半は夜明け直後は12~15℃と涼しく、9時くらいまで蝶は出てこないし、それまでの吸水ポイントにも蝶がさっぱり居ませんでした。
ところが、昨日は夜明け直後でも18℃、昼には26℃まで上がって朝からたくさんの蝶が飛んでいました。
暑季、雨季の吸水ポイントにも、顔ぶれが雨季とは違っていましたが久しぶりにいくつか吸水集団ができていました。

そんな中でいつもと変わった吸水集団が撮れましたので紹介します。

今日もバンコクは27℃-33℃と暑かったです。
北タイに撮影旅行中のカオヤイさんがうらやましいですね。

7662655c.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D700 Ai-AF 35mm F/2D>
ここは、26日の集団吸水その2で紹介したカオヤイ国立公園の中で、私の一番好きな場所です。
11月から雨が降っていないのと、このところの暑さで水が減って岩がむき出しになり、表面が白く乾燥しています。
この写真でも白っぽい岩の表面真ん中左右に、数匹ずつこげ茶色の蝶が翅を閉じて停まっているのが見えますね。

13941824.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
ルリマダラの仲間が白く乾いた岩の上に停まっています。
ツマムラサキマダラやシロオビマダラが集まっています。
昨日まで紹介した集団吸水は明らかに水や、濡れた土や砂に口吻を伸ばして水を吸っていました。
しかし、この乾いた岩の上でルリマダラたちは何をしているのでしょう?

639faef4.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
3月から11月にかけて見てきた吸水集団にはこのようなまとまったルリマダラは居ませんでした。
近くにいたとしても土や砂ではなく木の看板などです(マダラチョウ族その2)。
集団越冬したり、他の蝶が集まらないような乾いたところに集まって口吻を伸ばしたり不思議なチョウたちです。

次はごく普通の吸水です。
ヒメウラナミシジミ(Prosotas nora)でしょうか。
5eb0e5af.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
この周辺で10数頭が写真のように思い思いに吸水していました。

8cbceac1.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
1時間ほどして戻ってみると、水に浸かった枯れ木の端に5頭ほどが集まっています。

ee9f7956.jpg
<09/12/27撮影 カオヤイNP D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
更に30分ほど他の蝶を追っかけて戻ってみると11頭に増えていました。

Exifの詳細が必要な方はフォト蔵-蝶の集団吸水2009でご確認ください。

蝶の集団吸水2009その3

今日は、先日のオオモンキアゲハを撮影したペブリ県の国立公園の蝶の集団吸水です。

私が公園に入場したゲートから奥(山なので上)に行く道は途中で舗装が無くなり細くなります。
そのため、途中からは上りと下りの時間制限がありました。
オオモンキアゲハを撮影した、カオヤイさんに教えていただいた蝶の吸水ポイントは、この上り下りの時間制限のあるほうにあり、午後は13:00~15:00が上りの時間になっていて、すぐには行けませんでした。

1、2枚目の写真のポイントはその下のほうの道路沿いの窪地に水が染み出していたところです。
シロチョウ科の蝶を中心に吸水集団ができていました。
126d2a77.jpg
<09/12/19 11:02撮影 D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>

852a8dfc.jpg
<09/12/19 12:37撮影 D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>
はしゃぎまくるシロチョウ科の蝶が多いとはいえ、これだけあっちこっち向いて整然としていない吸水集団は珍しいです。
お昼直後で太陽の位置が横ではなく上からだからでしょうか。

この3、4枚目のポイントは、1、2枚目のポイントから3mほど離れた窪地に降りる斜面です。
初めて、コモンマダラ中心の吸水集団を見ました。
171fec47.jpg
<09/12/19 12:36撮影 D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
コモンマダラにルリマダラが混じっています。

3570b11e.jpg
<09/12/19 12:36撮影 D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
乾いているように見えますが、吸水ではなく舐めているんでしょうか。
だいたいマダラチョウの仲間が吸水するポイントは、アゲハやシロチョウの仲間のポイントより乾き気味のところが多いように思います。

この5、6枚目が教えていただいたポイントです。
865ed075.jpg
<09/12/19 13:46撮影 D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
さすがに数も多いし整然としていますね。
時間も午後2時前後になって、日が横から当たるようになったからでしょうか。

cb5ef5f3.jpg
<09/12/19 14:14撮影 D700NK Fisheye 10.5mm F/2.8G×1.5>
小川の東側の川原です。
この時間、向こう岸には直接日が当たっていませんね。
1時過ぎには向こうの西側の岸にも吸水集団がありましたが、2時過ぎにはシロチョウの仲間はみんなこちら側に移ってしまいました。

Exifの詳細が必要な方はフォト蔵-蝶の集団吸水2009でご確認ください。
アクセスカウンター

    記事検索
    livedoor プロフィール
    Facebookページ
    最新コメント
    カテゴリ別アーカイブ
    メッセージ
    参考累計アクセス数(含FC2)
    アクセスカウンター
    アクセス数(Livedoorへ引越後)
    • 今日:
    • 昨日:
    • 累計:

    • ライブドアブログ
    トップに
    戻る