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<10Apr'2016,Thong Pha Phum>

2015年10月にチェンマイ周辺
2015年暮れにはカオヤイでSimiskina
2016年4月始めにプーキヨ、ナムナオ
2016年4月ソンクラーンの前にカンチャナブリ
2016年ソンクラーンにチェンマイ周辺
と病気を患うまでの半年の間に、チェンマイ在住の蝶の研究者IYさんなどの協力を得て何か所か探蝶に行くことができ、いくつか珍しいシジミなども撮影できていました。
 しかし、入院してしまったため同定も写真の整理も全くできない状態でした。
 昨年末にやっとバンコクで住んでいたマンションを整理し、カメラやパソコン、HDも回収してきましたので、少しずつ整理して記事にしていきます。
 これらのうち2016年のソンクラーンのチェンマイ合宿の成果は先週までの記事の通りです。
 今週からは、それら以外の探蝶時の記事です。
 

 まず今日は、タイでは大変珍しい、
バロムラサキシジミ(Arhopala varro varro, CN:Upright-band Oakblue)
です。

 暑季になるとオオムラサキワモンチョウ(Stichophthalma godfreyi)やツマジロワモンチョウの原名亜種(Stichophthalma louisa louisa) が飛ぶカンチャナブリ県の奥深いクリーク沿いにこのシジミチョウは居ました。
 同行のIYさんによれば、タイ国では2頭目だか3頭目ということでしたが、この辺りには何頭も居て、オス達が占有行動とディスプレーを見せてくれました。

 『タイ国の蝶Vol.2(木村勇之助コレクション)、木曜社2014』にも標本図版がありません。

 S.godfreyiを撮影に行ったクリーク沿いの日の当たる背の高い照葉の樹上で開翅するのを見て、翌日S.louisaの里でも同じようなクリーク沿いの環境と照葉があったので、もしやと思ったらこちらにも居ました。
 その上目の前に降りてきてくれ、運良く開翅まで撮影させてくれました。

  青~青紫色の翅をもつ種類の多いタイのムラサキシジミ属(Arhopala)の中では、ターコイズブルーの翅をもつこうした種は珍しいですね。

 まずは、この地域に本種が居ることが分かったクリーク沿いの照り葉の木の上の同種です。
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<09Apr'2016,Kanchanaburi>
 クリークの対岸の木の上。
 葉上の小さなこの子が見えるでしょうか?

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<09Apr'2016,Kanchanaburi>

 翌日、同県内の別のクリークにS.louisaを見に行ったら同じような環境で、もしかしたらと思っていたら、やはり居ました。
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<10Apr'2016,Kanchanaburi> 以下同左

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