今日は、雨季閉鎖明け直ぐに行ったペブリ県の山岳地帯の国立公園で撮影した、
キシタセセリ(Mooreana trichoneura pralaya trichoneura, CN:The Yelllow Flat)
です。
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 チェンマイ在住の蝶の研究者のYIさんから、タイ中部から北部にかけての亜種は ssp.pralaya ですが、ここKaeng Krachan も含む、ダウナレンジ沿いの半島部からタイ西部にかけては、原名亜種が北上中だというご指摘を受け、訂正しました。
 ここやKanchanaburi県を抜けて、北のTak県、さらにはChiang Mai県最南部のOmKoi自然保護区まで入っているそうです。
 日本だけでなく、熱帯でのタイでもいろいろな蝶の種、亜種の北上傾向がみられて興味深いですね。
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 羽化したばかりの個体で、最初は翅を開いていませんでした。
 いつもは停まっても翅を全開にしているので、あまり翅裏を撮影出来た記憶がありません。
 この時とばかり翅を閉じた写真をたくさん撮ってしまいました。

 明日は、少し時間が経って翅を開けるようになった写真と、近くで撮影出来たやはり羽化したばかりの別の個体の写真を紹介します。

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<03Nov'2013.,Petchaburi> 以下同左
 葉裏でじっとしていました。
 遠目で葉裏にシロチョウが停まっているように見え、シロチョウが何で葉裏に止まっているんだろうと思って来たら、キシタセセリの羽化直後の個体でした。
 風が吹いた時に分かりましたが、まだ翅はフニャフニャでした。

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 直ぐ近くにあった、蛹の抜け殻の痕跡です。

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 同じく抜け殻の遠景です。

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 下の葉に落ちるように飛び乗って、やっと翅を開きました。
 でもまだ翅は柔らかかったようで、飛ばずにじっとしていました。