今年もたくさんの蝶の吸水を見たし撮影もしました。
当然、その中にはポンピングをしている蝶もありました。

今日は今年撮影した蝶の中から、吸水中にポンピングをしていた蝶を紹介します。

当然、水や濡れた土、砂から吸水する蝶がポンピングをします。
なかでもアゲハチョウ、シジミチョウのポンピングは良く見かけます。
あとは一部のタテハチョウですね。

私の観察経験が少ないからかもしれませんが、シロチョウの仲間、マダラチョウの仲間ではポンピングを見た記憶がありません。

アゲハチョウの中でもアオスジアゲハの仲間であるGraphium族が、水鉄砲のように飛ばします。
その他のアゲハは水滴を落とす程度のものが多いです。
その他のチョウでもGraphium族のように勢い良く飛ばすのは見たことが無いですね。

まずはミカドアゲハの勢いの良いところ。
アオスジアゲハと並んで飛ばしっこをしているんでしょうか。
アオスジアゲハの仲間はこういった水のあるところやはっきり濡れているのが分かるところでの吸水が多いですね。
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<09/08/15撮影 カオヤイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

同じ個体です。
今度はアオスジアゲハとお見合いしながら飛ばしています。
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<09/08/15撮影 カオヤイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

ポンピングというと良く名前があがるのが、このスソビキアゲハです。
ちょっと見づらいですが、写真をクリックして拡大してご覧ください。
勢い良く飛ばしています。
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<09/10/31撮影 カオヤイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

キベリアゲハです。
濡れたところで吸水するアゲハでも、Graphium族以外はだいたいこんな感じです。
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<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>

ロクスサカハチシジミです。
シジミチョウの仲間もよくポンピングしますが、水滴を下に落とすだけです。
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<09/06/05撮影 プラプッタチャーイNP D700 VR 70-300mm F/4.5-5.6G>

ヒメウラナミシジミでしょうか。
やはり水滴を落とすだけですね。
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<09/08/01撮影 プラプッタチャーイNP D700 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G×1.4 >

ナミモンイシガケチョウの雨季型です。
タテハチョウの中ではイシガケチョウの仲間が一番、濡れたところや水が好きですね。
イシガケチョウの仲間以外のタテハがポンピングするのは滅多に見ません。
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<09/12/19撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G×1.7>
左がナミモンイシガケチョウの乾季型、右がテミレイシガケチョウ、右上がまたナミモンイシガケチョウの乾季型。

Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵-蝶のポンピング2009でご覧ください。