今日はタイ中部の世界自然遺産ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯を含む東部森林地帯でもっとも小さなアゲハ
シロスソビキアゲハ(Lamproptera curius curius, CN:White Dragontail)
です。

タイ国内でみれば、もっと小さなスソビキアゲハ(Lamproptea meges)が居ますが、残念ながらこれは西部、北部森林地帯やもう少し南東部に行かないと居ないようです。
前翅長20mm前後ですから、この地域で最も大きなアゲハである前翅長90mmを超えるようなキシタアゲハのメスなどと比べたら1/5程度の大きさしかありません。

アオスジアゲハ族ですので、翅をせわしなく動かします。
カオヤイ国立公園では良くラムタコーン川の中の岩の上などで吸水しているところを見かけますが、川の中の岩の廻りを飛んでいるときは、前翅の大半が透けているのでまるでトンボが飛んでいるように錯覚します。

今日の写真はカオヤイ国立公園で09/11/22に撮影したものです。
<D300 VR 300mm F/2.8G×1.7 プログラムオート+Active D-Lighting標準>で撮影しています。

Exif情報の詳細が必要な方はフォト蔵-シロスソビキアゲハ2009でご確認ください。

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吸水中以外では珍しく静止しています。
後翅が折りたたまれているのが分かるでしょうか。

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吸蜜中も前翅はアオスジやミカドと同じくせわしなく動かしています。
後翅は波打たせるように動かしています。

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前翅の外縁部内側は透けています。
前翅の胴側の白帯と後翅の白帯には白い毛が生えています。

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後翅を波打たせているにのが良く分かります。