今日は、
シリアカビロードタテハ(Terinos clarissa falcata)
です。

 ビロードタテハの仲間(Terinos)はすでに、
ビロードムラサキタテハ(Terinos terpander)
ビロードタテハ(Terinos atlita miletum)
の2種を紹介しました。
 タイに居るビロードタテハの仲間(Terinos)は、この3種とその亜種のようです。

 ペブリ県の山岳地帯の国立公園を流れる小川の岸辺で、スコールが上がった直後のまだ薄暗い時に吸水に現れました。
 午後1時といっても、常緑樹林の間を流れる小川、スコールが上がった直後では暗くてその上歩き回って思い出したように翅を広げては閉じるので自然光ではSSが足りなくてブレ無しでなかなか撮れず、ストロボ撮影になりました。
 
 前2種と比べ、翅の表面の色は青みが強く、紫色というより青に見えました。
 自然光でもストロボ発光でも同じように青色が強いですね。
 翅の裏面は前2種より赤みがかっていました。
 翅表面のビロード状の部分は前2種と同じく光の加減で黒やベージュに見えました。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐シリアカビロードタテハでご確認ください。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
 翅の表は鮮やかな青色です。
 濃い紫色が基調の前2種とは色合いが異なります。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
 この角度ですと翅の表のビロード状部分は黒く見えます。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
 翅の裏面は前2種よりやや赤みが強くなっています。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 外部ストロボ>
翅の表の青色とビロード状部分の色合いは見る角度によって微妙に変わります。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8 外部ストロボ>

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G 外部ストロボ>
 裏面の模様は、terpanderとatlitaを足して2で割ったような模様です。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 >
 自然光ではSSが遅くなってボヤッとした写真しか撮れませんでしたが、翅の表面の鮮やかな青は変わりません。

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<10/04/24撮影 ペブリ県 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 >
 自然光でも角度によって、青く輝く部分と黒いビロード状部分が鮮明に分かれて見えます。