昨日に続いて、
テングビワハゴロモ
です。

木に貼り付いているビワハゴロモに近づくと、まずピョンと1~2mくらい飛び跳ねて、それから翅を広げて飛び去ります。

1頭だけ離れて木に貼り付いている場合は、その1頭だけが飛び去って、他のビワハゴロモは微動だにしません。
一方、みんな同じ方向を向いて張り付いている集団は、1頭が跳ぶと回りのビワハゴロモもいっせいに同じ方向にすごい勢いで飛び跳ねて行きます。

飛び跳ねた瞬間は薄暗いので肉眼ではほとんど追えませんが、その後空中で翅を開いて飛ぶときは、長い鼻(頭?)を上にして、足を下にしてまるで立ち泳ぎをするようにゆっくり飛んでいきます。
飛ぶ時には、後翅の鮮やかな黄色が見えました。

また、写真に取るまで気づきませんでしたがほとんどの個体が後ろ足を交差させていました。

海野和男さんの写真集の表紙のボルネオ島のビワハゴロモは、下翅の色が青でしたが、こちらのテングビワハゴロモは黄色でした。

いつか、海野さんのような写真を撮りたいものです。

Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵-テングビワハゴロモその2でご確認ください。

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<09/12/18撮影 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 ストロボ>

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<09/12/18撮影 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 ストロボ>
このくらい離れていると、一頭が危険を察知して飛び跳ねて逃げても、他の個体は無関心でした。

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<09/12/18撮影 D300 VR 105mm F/2.8G ×1.4 ストロボ>
このように集まった集団は、一頭が危険などの対して跳ねて逃げる際、その他もいっせいに同じ方向に跳ねてその後飛び去ります。

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<09/12/18撮影 D300 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G ×1.5 ストロボ>

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<10/01/24撮影 D300 VR 16-85mm F/3.5-5.6G ストロボ>
一頭が飛び跳ねて逃げた先で、枯葉に停まりましたが、前翅が枯葉の一部に引っ掛かって閉じず、運よく鮮やかな黄色の後翅が見えました。
後翅は基部が鮮やかな黄色で、先のほうが青黒くなっていました。

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<10/01/24撮影 D300 VR 16-85mm F/3.5-5.6G ストロボ>
集団で同じ方向に飛び跳ねた後、翅を開いて飛び始めた瞬間です。
黄色いガウンを纏ったとんがり帽の魔法使いが立ったまま飛んでいるようです。
長い頭を上に、後ろ足を交差させて下に向けて、まるで空中で立っているように見えます。

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<10/01/24撮影 D300 VR 16-85mm F/3.5-5.6G ストロボ>
後翅の黄色は、光が当たると一層鮮やかに見えます。
後翅の黄色と黒のコントラストがきれいです。

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<10/01/24撮影 D300 VR 16-85mm F/3.5-5.6G ストロボ>