今日から少しの間、4月の水掛祭り(タイの旧正月)の休日と5月の仏誕節の飛び石連休を利用して、
バンコクの虫仲間のおじさん達とチェンマイ県へ出かけて撮影したチョウたちの紹介を中心に記事をアップしていきます。
この暑季にチェンマイへ向かった一番の目的は山地性のテングアゲハやカギバアゲハに会うこと。
そして、吸水するカザリシロチョウの集団を見たり、竹林をフワリフワリと揺らめく大きなワモンチョウに会うこと。
すべては、チェンマイ在住でチョウの研究をなさっているIさんがお膳立てしてくれた探蝶ツアーです。
4月、5月とIさんが用意してくださった的確な時間と場所、恵まれた天気のおかげで、主目的はすべて達成。
自然を相手の活動で、絵にかいたように目的が達成でた驚きと、その時々に目的のチョウに会えた時の興奮からまだ冷めずにいます。
これも、一足先にチェンマイを訪問していた「タイの自然と風景2」のカオヤイさんとIさんの出会い、さらに5月の訪チェンマイ時に現地で同行してくれた伝説の世界指折りのチョウの採集家でコレクターのTingとIさんの長年の交友の結果でした。
今日は、このTingさんに連れて行って頂いた、今は幻となってしまったタイ産のシボリアゲハ(Bhutanitis lidderdalii)の Doi Chiang Dao の往時の採集地の紹介です。
チョウを探す時のTingさん。
ハンターの目です。
チェンダオ山の山頂を背にしたTingさん(右)と今回チェンマイで3日間同行してくださったミュージシャンでツノゼミコレクターの知久さん(知久さんのお目めパッチリの写真と詳細は明後日の記事)
シボリアゲハは1985年以降、採集どころか観察の記録もなくなって伝説となってしまいましたが、その絶滅経緯は『タイ国の蝶 木村勇之助コレクションVol.1』や『 Butterflies of Thailand 2nd Revised Edition』に詳しいので、そちらに譲ります。
今、Doi Chiang Daoは国立の自然保護区になっており、動植物、昆虫類の採集が厳しく禁じられ、ライフルを持った保護区レンジャーが見回っていました。
シボリアゲハは、1984年発行のタイの蝶切手シリーズに、オオワモン、オオサマアオワモン、トラフタテハとともに選ばれています。
発行当時、もうほとんど見ることができない蝶になっていたのに、一番安い2バーツというのはちょっと???ですね。
Tingさんは本名Prasobsuk Sukkitさん、滝沢伸介さんが34年前の1980年に日本人として初めてタイ産シボリアゲハをネットに収めた時の助手をした大学生で、この時Tingさんは♂を2頭ネット・インできたそうです。
34年前に採集した場所で、午前に吸水に来て翅を全開させて一心不乱に吸水していたこと、目より低いところを真直ぐに飛んできて、
そこに居れば簡単にネット・インできたことなどを嬉しそうに語ってくれたとともに、その後全くいなくなってしまったことを残念そうにTingさんは語っていました。
切立った石灰岩の崖の不思議な形をした険しい山とその谷間にひっそりと佇む幽玄な森が、またひょっこり幻のアゲハが出てきてもおかしくない雰囲気でした。
右手の登山道路の前後1Kmくらいのところに、シボリアゲハが舞い降りてきたそうです。
私たちサンデー虫おじさんは、実際にシボリアゲハを採集した伝説の人に会え、 その上伝説のネット・イン場面を現地で解説までしてもらえるなんて感激でした。
ついでに紹介すると、タイ産テングアゲハの第一発見者も1984年のTingさんです。
明日から紹介のテングアゲハやクロカギバアゲハの撮影場所は、その後Tingさんがチョウの新種や新亜種を多数発見する中で見つけたタイ北部のチョウの生育地の一つです。
バンコクの虫仲間のおじさん達とチェンマイ県へ出かけて撮影したチョウたちの紹介を中心に記事をアップしていきます。
この暑季にチェンマイへ向かった一番の目的は山地性のテングアゲハやカギバアゲハに会うこと。
そして、吸水するカザリシロチョウの集団を見たり、竹林をフワリフワリと揺らめく大きなワモンチョウに会うこと。
すべては、チェンマイ在住でチョウの研究をなさっているIさんがお膳立てしてくれた探蝶ツアーです。
4月、5月とIさんが用意してくださった的確な時間と場所、恵まれた天気のおかげで、主目的はすべて達成。
自然を相手の活動で、絵にかいたように目的が達成でた驚きと、その時々に目的のチョウに会えた時の興奮からまだ冷めずにいます。
これも、一足先にチェンマイを訪問していた「タイの自然と風景2」のカオヤイさんとIさんの出会い、さらに5月の訪チェンマイ時に現地で同行してくれた伝説の世界指折りのチョウの採集家でコレクターのTingとIさんの長年の交友の結果でした。
今日は、このTingさんに連れて行って頂いた、今は幻となってしまったタイ産のシボリアゲハ(Bhutanitis lidderdalii)の Doi Chiang Dao の往時の採集地の紹介です。
チョウを探す時のTingさん。
ハンターの目です。
チェンダオ山の山頂を背にしたTingさん(右)と今回チェンマイで3日間同行してくださったミュージシャンでツノゼミコレクターの知久さん(知久さんのお目めパッチリの写真と詳細は明後日の記事)
シボリアゲハは1985年以降、採集どころか観察の記録もなくなって伝説となってしまいましたが、その絶滅経緯は『タイ国の蝶 木村勇之助コレクションVol.1』や『 Butterflies of Thailand 2nd Revised Edition』に詳しいので、そちらに譲ります。
今、Doi Chiang Daoは国立の自然保護区になっており、動植物、昆虫類の採集が厳しく禁じられ、ライフルを持った保護区レンジャーが見回っていました。
シボリアゲハは、1984年発行のタイの蝶切手シリーズに、オオワモン、オオサマアオワモン、トラフタテハとともに選ばれています。
発行当時、もうほとんど見ることができない蝶になっていたのに、一番安い2バーツというのはちょっと???ですね。
Tingさんは本名Prasobsuk Sukkitさん、滝沢伸介さんが34年前の1980年に日本人として初めてタイ産シボリアゲハをネットに収めた時の助手をした大学生で、この時Tingさんは♂を2頭ネット・インできたそうです。
34年前に採集した場所で、午前に吸水に来て翅を全開させて一心不乱に吸水していたこと、目より低いところを真直ぐに飛んできて、
そこに居れば簡単にネット・インできたことなどを嬉しそうに語ってくれたとともに、その後全くいなくなってしまったことを残念そうにTingさんは語っていました。
切立った石灰岩の崖の不思議な形をした険しい山とその谷間にひっそりと佇む幽玄な森が、またひょっこり幻のアゲハが出てきてもおかしくない雰囲気でした。
右手の登山道路の前後1Kmくらいのところに、シボリアゲハが舞い降りてきたそうです。
私たちサンデー虫おじさんは、実際にシボリアゲハを採集した伝説の人に会え、 その上伝説のネット・イン場面を現地で解説までしてもらえるなんて感激でした。
ついでに紹介すると、タイ産テングアゲハの第一発見者も1984年のTingさんです。
明日から紹介のテングアゲハやクロカギバアゲハの撮影場所は、その後Tingさんがチョウの新種や新亜種を多数発見する中で見つけたタイ北部のチョウの生育地の一つです。