今日は昨日に続き砂防ダムの上流の中洲の上で撮影した、アカガシラサギルリマダラ(Euploeaの吸水集団です。

 寒季に、ルリマダラ属(Euploea)が日だまりや日のよく当たる枯れ木、岩の上、打放しコンクリートの上などに集団を作っているのを良く見かけます。

 気温の低かった、このところのKaeng krachan国立公園でもよくルリマダラの集団を見かけました。

 昨日の記事でアカガシラサギがメスシロキチョウやオナガタテハを盛んに捕食していた中洲にもルリマダラ属の集団が出来ていました。
 ルリマダラ属(Euploea)は幼虫の時に食べた食草中の毒を体内に蓄積し、それを成虫になっても持っている毒蝶として知られます。
 案の定、アカガシラサギはルリマダラには見向きもせず、次の獲物にしたオナガタテハめがけて集団の真ん中を突っ切って行きました。

 Euploeaはキョウチクトウ科の植物を食草とする種が多く、このキョウチクトウ科の植物はアルカロイドや強心配糖体を含む有毒種が多いことなどからそれを成虫になっても持っているようです。
 さらに、成虫のオスは体内でこのアルカロイドなどを代謝しメスを誘引するフェロモンを作り出すようです。
 Facebook pageのほうでNさんにご指摘を受けました。Euploeaの作る性フェロモンはメスの誘引のためではないそうです。

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<01Feb"2014, Kaeng Krachan NP> 以下同左
 この Df に付けた20mmのレンズ、最短撮影距離が25cmなので結構寄れるし、中心はなかなかシャープで気に入っています。
 小さい蝶だと物足りませんが、やや大型のルリマダラでは、中洲の状況や奥のクリークも適当にボケて私には十分です。
 魚眼ですともっと近づかなければならないので、順光で日が高いとカメラやレンズ、撮影者の影を気にしなければなりませんが、このくらいの距離で撮れると気にしなくて良いですね。

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写真をクリックすると、Flickr の大画面のスライドショーでルリマダラの集団をアカガシラサギが横切る一連の連続写真をご覧になれます。

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 ルリマダラなどお構いなしで、集団の真ん中を突っ切って行きました。