Naturing Thailand

 タイと仕事で関わりを持って25年以上が過ぎました。 昨年、病のため2度目の駐在からやむなく帰国。 また、タイに行きたいと思っています。 はじめはタイで遺跡や仏像を中心に撮っていましたが、いつのまにか蝶や動植物が主になってしまいました・・・

キイロナミエシロチョウ - シロチョウ亜科その12-シロチョウ族その9

 今月はじめ、7ヶ月ぶりに世界自然遺産ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯の東の中心、サケオ県にある国立公園に行ってきました。
 Butterfly Areaが設置されている標高の低いあたりは、落葉性フタバガキが中心の乾燥落葉林になっており乾期(寒季から暑季のはじめ)はからからに乾いています。
 先月終わりあたりからバンコクでも何度か雷雨がありましたし、このところ記事で紹介したようにペブリ県の山岳地帯では蝶の大吸水集団ができていましたので、、そろそろここも湿ったところができて蝶も集まっているかなと思って行きました。
 大きな間違いで、内陸の熱帯サバンナの中心、まだ低地はカラカラに乾いていました。
 特に今年は国内46県に乾燥注意報、そのうち4県に干ばつ警戒警報が出ていて、例年より乾燥がひどいようです。
 有名な滝も水が全くありませんでしたし、Butterfly Area近くのトレイルの中の小川には一滴も水がありませんでした。
 
 当然まだ蝶も少なく、あと一ヶ月ほど待たないとたくさんの蝶には会えないようです。
 少ないながらButterfly Areaにはここの定番、トガリシロチョウ、ムモンキチョウ、ビロードタテハなどが何頭か集まっていました。

 今日は、ここに集まっていたトガリシロチョウの仲間、
キイロナミエシロチョウ(Appias paulina adamsoni)
です。

 Butterfly Areaには以前訪れた時にカワカミシロチョウが吸水していましたが、よく見るとこの日吸水しているシロチョウはトガリシロチョウなのですが多数の前翅裏面に黒点がありました。
 ずいぶんカワカミシロチョウのメスがたくさんいると思っていたら表面の黒い紋も若干違うし、前翅の尖り方もカワカミシロチョウほど尖っていませんでした。
 
 そこで、キイロナミエシロチョウのオスと判断しましたがいかがでしょう? 

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐キイロナミエシロチョウ、クモガタシロチョウでご確認ください。

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<10/04/03撮影 サケオ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
真中左の2頭と右の一番手前の1頭がカワカミシロチョウで、残りはすべてキイロナミエシロチョウ。
後翅を通して薄っすらと前翅裏面の黒点が見えます。
前翅の尖り方が、カワカミシロチョウほど鋭くありません。

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<10/04/03撮影 サケオ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
前列左からキイロナミエ、カワカミ、カワカミ、キイロナミエシロチョウ。
右から3頭目の前翅表面の黒い紋様は、裏表ともはっきりした黒点になるカワカミシロチョウの前翅黒点タイプ(4月10日カワカミシロチョウの最後の写真)とは少し異なります。

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<10/04/03撮影 サケオ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
前翅裏面の黒点は、このように薄くてはっきりしないタイプと、次の写真のように鮮明なタイプがあります。

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<10/04/03撮影 サケオ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<10/04/03撮影 サケオ県 EX-FH25 HS連写>
ボケた写真で申し訳ありません。
しかし、前翅表面上端の黒い紋様がカワカミシロチョウと異なるのがよく分かります。

キシタシロチョウ、ウスムラサキシロチョウ-シロチョウ亜科その11-シロチョウ族その8

 今日は昨日のタイワンスジグロチョウに続いてキシタシロチョウ属(Cepora)の蝶、
キシタシロチョウ(Cepora iudith lea)

ウスムラサキシロチョウ(Cepora nadina nadina)
の紹介です。

 ペブリ県の山岳地帯の国立公園を流れる小川の岸辺。
 冬の吸水集団は圧倒的にシロチョウにお仲間が多数を占めていました。
 ここのところ紹介した真夏の集団吸水と異なり、日の当たるときだけ濡れた岸辺に集まり、日が翳ると飛び去って日の当たる草の上であたかも日光浴をする様に翅を広げていました。
 滅多に翅を広げないツマベニチョウやメスシロキチョウ、カワカミシロチョウなどの開翅が近くから撮影できました。
 今日の2種も含めて、このところ紹介しているシロチョウの仲間の草の上の開翅写真はこうして冬の間に撮影したものです。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐キシタシロチョウ、ウスムラサキシロチョウ2010でご確認ください。

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<10/01/04撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
冬の間シロチョウたちは、吸水ポイントの日が翳ると日の当たる草の上に移動して翅を広げて日光浴をしていました。

 まずはキシタシロチョウです。
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<10/03/28撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
中段左から横向きのキシタシロチョウ、キシタシロチョウ、メスシロキチョウ、キシタシロチョウ。

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<09/12/29撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
翅を広げて日光浴中のキシタシロチョウ。

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

 ここからウスムラサキシロチョウです。
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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
アオスジアゲハの右斜め上の3頭がウスムラサキシロチョウです。

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<10/03/21撮影 ペブリ県 D300 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G ×1.5>
9日の1枚目の写真と同じ写真です。
手前下真中の蝶がウスムラサキシロチョウです。

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
翅を広げて日光浴するウスムラサキシロチョウ。

タイワンスジグロチョウ-シロチョウ亜科その10-シロチョウ族その7

 今日は、
タイワンスジグロシロチョウ(Cepora nerissa dapha)
タイワンスジグロチョウ(Cepora nerissa dapha)
です。

 「台湾の蝶」の杉坂さんのご指摘により、和名を「タイ国の蝶 Vol.1(木村勇之助コレクション)木曜社2011年』に記載の「タイワンスジグロチョウ」に訂正しました。

 翅の裏面の筋の色と太さが違うだけでオルフェルナトガリシロチョウに似ていますが、トガリシロチョウ属ではなくて、キシタシロチョウ属に属しています。

 この蝶もペブリ県の吸水集団に必ず参加していました。
 近づくとトガリシロチョウの仲間の次ぐらいのタイミングでメスシロキチョウなどと飛び上がっていました。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐タイワンスジグロチョウその2でご確認ください。

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
 この写真に写っている個体のような黄色を帯びた筋の個体が一般的です。

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<10/01/04撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
この日のように、翅の裏面の筋が灰色がかった薄い色の個体ばかりの日もありました。
先月は、1枚目の写真のような個体とこの写真のような個体の両方がいました。

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<10/03/21撮影 ペブリ県 D700 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<10/03/21撮影 ペブリ県 D700 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

カワカミシロチョウ-シロチョウ亜科その9-シロチョウ族その6

 先日の記事で、私が住んでいるバンコク都心のマンションが、今まさに大規模に行われている反政府デモが占拠しているバンコク都心の商業区域の一角にあり、道路等封鎖状態のため毎日デモ隊に家がそこだから通してくれと説明して何とか通っていることを書きました。
 とうとう、一昨日マンションに入る路地が完全に封鎖され、隣の路地を跨いで立っている奥の別のマンションの駐車場を通してもらって帰りました。
 しかし今日は、早朝に車が通れたので安心して山に撮影に出かけたら、午後に今まで以上にデモ隊による封鎖地域が拡大して、隣の路地どころかマンションのある路地が面している大通りすべてが封鎖されてしまったため、車でマンションに帰れませんでした。
 マンションの路地に入る大通り(ラチャダムリ通り)と反対側のランスワン通りに車を止めて、そこから撮影機材一式を持って歩いてマンションに帰り着いて、今この記事を書いています。

 こういうこともあろうかと、今日は最小限の機材で行くぞと昨夜は思って寝ましたが、朝うきうきですっかり忘れていつもの機材で出動。
 さっき、機材の重量を測った22Kgもありました。

 デモ隊や政府ではなく、私がとっても愚かな一日でした。 
 
 気を取り直して、今日は、
カワカミシロチョウ(Appias albina darada)
です。

 ペブリ県の吸水ポイントやその周辺で見かけたのは裏面が無紋のオスだけでした。
 
 昨年カオヤイ国立公園で撮影したメスの写真も紹介します。
 オスとメスではかなり紋様が違っていますね。

 Exif情報の詳細が必要な方は、フォト蔵‐カワカミシロチョウその2でご確認ください。

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<09/12/29撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
右側から後を囲むように並んだ、薄いクリーム色の無紋のトガリシロチョウがカワカミシロチョウです。

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<09/12/19撮影 ペブリ県 D700 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G ×1.5>
以前UPの写真をトリミング。
飛び上がっている白い蝶と右上を横向きで飛んでいる白い蝶がカワカミシロチョウ。

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<10/03/21撮影 ペブリ県 D700 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<09/11/25撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
オスの開翅です。

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<09/12/29撮影 ペブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
これもオスです。

ここから、カオヤイ国立公園で撮影したメスです。
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<09/11/28撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
 翅の裏表の紋様がオスとはかなり異なります。

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<09/11/28撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<09/11/28撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<09/12/27撮影 カオヤイNP D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
これもメスです。
上の3枚と模様が異なり、裏面、表面の前翅上端近くに黒点が1つある模様となっています。

オルフェルナトガリシロチョウ-シロチョウ亜科その8-シロチョウ族その5

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<10/03/21撮影 ペブリ県 D300 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G ×1.5>
 3月21日のペブリ県の山岳地帯の国立公園の中を流れる小川の岸辺のシロチョウの仲間だけの吸水集団です。
 左から前に回って、タイワンスジグロチョウ、キシタシロチョウ、タイワンスジグロチョウ、キシタシロチョウ、カワカミシロチョウ、ウスムラサキシロチョウ、メスシロキチョウ、オルフェルナトガリシロチョウ、メスシロキチョウです。
 奥で空中にいるのは左がタイワンスジグロシロチョウ、右がベニシロチョウですね。
 全てオスですね。
 吸水集団のシロチョウでは、ウスキシロチョウ以外に滅多にメスは見かけないですね。

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<10/03/21撮影 ペブリ県 D300 NK Fisheye 10.5mm F/2.8G ×1.5>
 この写真も同じ日の同じ場所の写真です。
 前列左から、横向きのタイワンスジグロチョウ、カワカミシロチョウ、オルフェルナトガリシロチョウ、メスシロキチョウ、残りがタイワンスジグロチョウですね。
 右上を飛んでいるのはメスシロキチョウですね。
 こちらも全てオスです。

 このところこの公園の吸水集団の主役はオナガタイマイでしたが、何時もたくさん居るわけではありません。
 一方、これらのシロチョウ科の蝶たちは多かれ少なかれ何時も吸水しているところが見られます。
 ただ、なかなか翅を開いてくれないですね。
 まず吸水のときは全く翅を開きません。また、暑季から雨季にかけては、葉の上に停まったときもめったに翅を開いてくれませんでした。
 トガリシロチョウたちも以前紹介したときは翅を閉じた写真だけでした。
 ところが、寒季の間は草の上に停まったときに結構翅を開くんですね。
 今日から少し、上の写真に登場したシロチョウたちを開翅写真なども入れて改めて紹介します。

 まずは今日は
オルフェルナトガリシロチョウ(Appias olferna olferna)
です。

 ベニシロチョウやこの蝶などトガリシロチョウの仲間は敏感で、吸水集団に近づくとき真っ先に飛び上がってしまいます。
 真っ先に飛び上がる様子は、暑季の蝶の集団吸水(3月その1)の4、5枚目の写真で良く分かります。

 このオスは、白地に濁りのない黒い筋、翅の基部の黄色のワンポイントとトガリシロチョウの中でも好きな蝶の一つです。

 今日は1~3枚目に吸水ポイントで撮影したオスを、その後はちょっと地味なメスを紹介します。

 Exifの詳細が必要な方はフォト蔵-オルフェルナトガリシロチョウ2010でご確認ください。

まずは吸水ポイントのオス。
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<10/03/28撮影 ペブリ県 D700 VR 105mm F/2.8G ×1.4>
真中下横向きなのと、真中上で飛び去るところなのがオルフェルナです。

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<09/12/19撮影 ペブリ県 D700 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
白系のトガリシロチョウ(Appias)やマルバネシロチョウ(Cepora)の仲間は、翅の表がみんなそっくりです。
前翅上端部の黒い紋のちょっとした違いと裏面を見ないと同定が難しいですね。

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<10/03/21撮影 ペブリ県 EX-FH25>

ここからはサラブリ県で撮影したメスです。
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<09/12/30撮影 サラブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>

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<09/12/30撮影 サラブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
前翅表面の黒い模様は、他のトガリシロチョウのメス同様オスに比べ面先が大きくなっています。

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<09/12/30撮影 サラブリ県 D300 VR 300mm F/2.8G ×1.7>
裏面の黒い筋はやや黄色がかってオスより薄くなり、オスに比べかなり地味です。
トガリシロチョウのメスはいずれもそうですが、オスに比べ、翅の裏表ともメリハリに欠けかなり地味な印象を与えます。
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